眠りの科学
寝てる間に脳みそ大掃除!? 驚愕の脳脊髄液洗浄

目次
寝てる間に脳みそ大掃除!?
あなたは睡眠中に脳が文字通り「洗濯」されていることをご存知でしょうか? 脳脊髄液(CSF)が、起きている間に出た脳の老廃物を洗い流しているのです。
実は… アルツハイマー病の原因物質であるアミロイドβは、睡眠中に脳脊髄液によって洗い流されることが分かっています。
グリンパティック・システムの驚異
この脳の洗浄システムは「グリンパティック・システム」と呼ばれ、リンパ系に似た働きを脳で行います。睡眠中、脳細胞が約60%収縮し、脳脊髄液が細胞間のスペースに入り込みやすくなります。
常識の覆し:心臓ではなく脳自身がポンプ
従来の考え方では、脳脊髄液の循環は心臓の鼓動によって押し出されると考えられていました。しかし、最新の研究では、睡眠中、脳自身が自律的に収縮と拡張を繰り返し、脳脊髄液をポンプのように循環させていることが明らかになりました。
知っておくべき驚きの事実
- 睡眠不足だと… 脳脊髄液による洗浄効果が低下し、脳内に老廃物が蓄積しやすくなります。
- 深睡眠が重要! 深いノンレム睡眠の時に、最も効率的に脳の洗浄が行われます。
- 年齢とともに… グリンパティック・システムの機能が低下し、老廃物の排出が遅れる可能性があります。
睡眠の質が認知症リスクに影響
睡眠の質が悪いと、脳の老廃物が蓄積しやすくなり、認知機能の低下や認知症のリスクを高める可能性があります。質の高い睡眠を確保することが、脳の健康維持に不可欠なのです。
まとめ
睡眠は単なる休息ではなく、脳のメンテナンス時間。睡眠中に脳脊髄液が老廃物を洗い流し、脳の健康を維持しているのです。質の高い睡眠を心がけ、脳をクリーンに保ちましょう!