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お金のトリビア

ペニーの逆襲!製造費が額面超えの異常事態

3月 17, 2025 admin 1分で読めます
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ペニーのパラドックス:作るほど赤字になる硬貨

アメリカ合衆国の1セント硬貨、通称ペニー。日用品の端数処理や小銭貯金でおなじみですが、実はこのペニー、作るたびにアメリカ政府が損をしているという驚きの事実があります。

信じられないかもしれませんが、ペニーの製造コストは常に1セントを超えているのです。2022年度には、1ペニーを作るのに約2.72セントかかりました。

常識の覆し:硬貨は額面以上の価値を持つのが当たり前、という概念をペニーは覆しています。

なぜペニーは赤字製造を続けるのか?

主な理由は、ペニーの原材料である亜鉛と銅の価格高騰です。昔は銅の含有量が多かったのですが、コスト削減のために亜鉛の割合が増えました。それでも、金属価格の上昇には追いつけません。

コスト削減の試みも焼け石に水

過去には、ペニーの材質を変えたり、デザインを簡素化したりするなど、様々なコスト削減策が試みられました。しかし、どれも根本的な解決には至っていません。

廃止論と存続論の狭間で

当然、ペニーの廃止論は根強く存在します。しかし、ペニーには長年の歴史があり、慈善団体などペニーを必要とする層も存在するため、廃止は簡単ではありません。また、心理的な影響も考慮されています。ペニーを廃止すると、価格設定が切り上げられ、インフレが進むという懸念もあります。

意外な事実:ペニー廃止の過去の試み

実は、1970年代にもペニーの廃止が真剣に検討されたことがありました。当時のニッケル価格の高騰が背景にありましたが、最終的には廃止は見送られました。

ペニー、それは現代の錬金術?

現代において、ペニーはまるで錬金術の失敗作のようです。原材料から製造、流通に至るまで、あらゆる段階でコストがかかり、経済合理性から見ると存在意義が疑問視されます。

まとめ:ペニーの未来は?

アメリカのペニーは、額面以上のコストがかかるという、現代の経済における矛盾を象徴する存在です。2022年度には、1ペニー作るごとに約1.72セントの損失が発生しています。この状況がいつまで続くのか、ペニーの未来から目が離せません。

admin

BubbleNoteの編集者です。

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